闘うマネジャー:「全部任せちゃえばいいじゃないか」が間違いのもと (1/2) - ITmedia エンタープライズ(情報元のブックマーク数)

キーワード随意契約

小規模案件で相見積りするなら、2社ないし3社とするのが常識的ではないか、ということだろう。確かに、見積りはタダというのが一般的だから、負けた社にとってみれば人件費が無駄になるというのは事実だ。「行政なら少しは配慮しろ」と言われても致し方あるまい。ところで、行政において契約を結ぶ相手を選定する方法は以下の3つである。

  • 一般競争:一定の資格をもつ不特定多数の希望者に競争させる。
  • 指名競争:選定した特定多数の希望者に競争させる。
  • 随意契約:特定のところを選定して契約を結ぶ。


 「入札」とは、一般競争および指名競争において、金額を記入した紙(かつては札)を箱に入れる行為を指すが、「競争入札」とすると一般競争ないし指名競争という意味になる。なお、競争入札では予定価格を下回ったうえで最も安い札を入れた社(or者)と契約をしなければならないとされている。

 今回話題にした「相見積り」は、行政では随意契約に当たる。見積りをもらったからといって契約するかどうかは別判断なので「随意」となるようだ。ちなみに、長崎県庁では100万円未満なら相見積りで済ませ、100万円を超えたら競争入札と定めている。

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随意契約の甘い汁と、オンブズマンへの透明性。ってことか?よくわからん。

監査もしくはオンブズマンから随意契約の指摘を受けたとき、「制度上、相見積りとしましたが、競争入札と同じくらいの数の企業に見積もってもらうことで透明性を確保しました」と言いたいからだ。
見積りをしてもらう企業を選んでいるわけだから、少し透明性に欠けるのは事実だが、だからといってこのようなやり方は好きになれない。責任回避のためなら企業に無駄な人件費を使わせても構わないと思っている節があるし、手頃な案件だからといい加減な企業が最も安い見積額を提示した場合の対処も考えていないからだ。それに、競争入札は同品質のものを安く手に入れるための手法であって、透明性確保のための手法ではない。第一、競争入札は全能ではない。

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