第1回 1989年〜1998年:牧歌的だった愉快ウイルスが次第に牙をむきはじめる:ITpro

ripjyr2008-06-09

今は昔、ウイルスバスターにはウイルス名をすべて記載していたそうですw

トレンドマイクロが,ウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」を発売したのは1991年のことだ。そのパッケージの裏面には,対応している73種のウイルスの名前を全て記載していた。しかしいまや,パターン・ファイルに登録されているウイルスの名称は20万を超え,パッケージの裏面にはとても載せきれない。

2001年は1ヶ月6回だけですか・・・昔はパターンファイル更新にも検証をしていましたよねw

このパターン・ファイルを見ると,2008年4月は1日当たり約400種の新しいウイルス情報が登録され,1カ月で29回の更新が発生している。振り返って2001年4月は,1日当たり約20種,1カ月で6回だけの更新であった。

毎日5時にアルプス一万尺www。ウイルスなんて知られていなかった時代は、システムの不具合で済まされていたんでしょうね。

初めて訪問したお客様先で先方の担当者は,こちらの説明を聞いてくれたものの,ウイルスなんてよく分からないものは当社には関係ないと断言し,対策製品には全く興味を示さなかった。営業担当者があきらめて,その会社を後にしようとしたそのとき,社内のパソコンが一斉に「アルプス一万尺」を奏ではじめた。先方に聞いてみると「ちょっと前から,なぜか午後5時になると毎日鳴るんだよ」とのこと。これがまさにウイルス感染によるものであった。
「これがコンピュータ・ウイルスですよ!」と営業は身を乗り出して説明し,社内中のパソコンがウイルスに感染していることを先方に納得してもらうことで,その場で注文書をいただいた。

システム日付を戻して感染を回避なんてすげーーーーナツカシスw

よくやったなぁ。。。この手。

当時はパソコン通信があったものの,ファイルを交換するような通信速度はなく,ファイルをやり取りするのはおおむねフロッピー・ディスクだった。また,フロッピー・ディスクからパソコンを起動するケースも多く,ついフロッピー・ディスクを入れていることを忘れ,そのままシャット・ダウンしてしまうことが良くあったものだ。このとき,フロッピー・ディスクにシステム領域感染型ウイルスが潜んでいると,次に起動した際にウイルスも同時に実行され感染してしまうのである。特に「ミケランジェロ」は,ハードディスクをフォーマットするなど破壊的な活動を行うため,ユーザーに目に見える打撃を与えた。
この「ミケランジェロ」もそうだが,特定の日付や時間で発症するプログラムも多かったため,企業で駆除作業が追いつかない場合には,発症日前日に人海戦術でパソコンの日付を先に進める作業をしたことを覚えている。

パターンをフロッピーコピー。ナツカシス。

サーバ配布版、バッチでコピー、Web配布版(現在)なんかあった気がします。昔はフロッピーだったよなぁ・・・

パターン・ファイルの更新もインターネットが前提になっている現在とは大きく違った。フロッピー・ディスクでの配布が主流で,企業ユーザーはパターン更新のたびにディスクを何十枚とコピーし,一つひとつのパソコンに読み込ませていた。LANもまだ普及していない時代である。一方で,ユーザーがモデムでダイヤルアップ接続し,パターン・ファイルを入手するケースもあった。とはいっても,パターン・ファイルの更新は3カ月に1回といった頻度ではあったが。

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