ERPはフロントシステムから見直せ! − @IT情報マネジメント

昨今SAP Business Oneとかで成長激しいようですねぇ。

日本におけるERPパッケージの普及率は50%ほどに達しています。欧米の普及率は70%以上といわれていますから、今後、日本市場が成長するポテンシャルは欧米よりも大きいわけです。事実、ERPの普及が遅れていた中堅・中小企業の市場では、高い成長率を記録しています。

ERPを入れることによるリスク。

販売担当者は、各顧客に合わせた高度な受注管理、納期回答、請求処理などをERPの標準機能で実行していた。しかしビジネスが拡大するにつれ、顧客数、受注件数も飛躍的に増加し、担当者の販売管理能力に限界がきたのである。加えて、担当者が替わると業務効率が著しく低下してしまうため、担当者以外の人には代替できない特殊業務となってしまった。

俗に2倍とか5倍とか言われる入力の手間。

一般に、ERP標準の入力処理機能には、熟練度の低い要員を想定した取り消し機能や誤入力防止機能などは付いていない。また、機能性を重視しているため、 1件の入力処理を完了させるのに複数画面の入力が必要だったり、マウスとキー操作の両方を組み合わせたりする複雑かつ手間の掛かる操作が多い。

フロントに使いやすいシステムを入れて、データを中継するベストプラクティスですね。

そこでいろいろと検討を重ねた結果、ERP標準の販売管理機能を全面的に見直しし、ブラウザを使ったフロントシステムを開発。これを受注管理システムとしてERPと連携するとともに、販売管理業務の中でも請求処理や契約管理など、ERPが必要な業務を絞り込むことで、ERP標準の販売管理機能をそのまま利用する、という結論に達した。

Excelを使ったバッチインプットやワークフローなどの連携がよく見かけるとの事。

筆者が実際に1番良く見掛けるフロントシステムは、マイクロソフトExcelをバッチインプット(一括入力)のフォームとして利用するケースです。Excelはビジネスツールとして最も一般的なソフトウェアであり、文書管理にも、数値管理にも、さらには簡易データベースとしても使えます。筆者の知る限り、ERP標準の入出力機能を利用するより、Excelを利用する方が作業効率が良く、ユーザーの活用度も高いようです。最近ではマイクロソフトMicrosoft Officeを業務アプリケーションのフロントシステムと位置付けて、ERPのオプションとして提供しています。
次に多いケースが、フロントエンドにWebブラウザを利用し、その後ろにワークフローシステムやデータベースを置いてERPに連携させるものです。ワークフローシステムやデータベースを介することによって、システムを利用するユーザーのアクセス管理やログ管理を徹底し、セキュリティ面や内部統制対応を強化する狙いもあるようです。

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