BCPを策定しても、いまのままでは「絵に描いた餅」で終わる? − @IT

ハード面からだったら、ある程度いままでの経験からかけたりするのですが、ソフトや人の面からは結構難しいですよね。

BCPのポイントは、リスク発生時の被害が避けられない場合に、限られたリソースを「何に」優先的に投入するか、また、業務停止が避けられない場合、「何時間以内」に復旧させるべきかといった具体的な実現戦略の策定にある。日本での主な対象リスクとして想定されるのは地震であり、BCPを策定済み・策定中の企業においては、「主要なシステム・生産設備の防災対策を行っている」としたのが81.8%、「重要データのバックアップを実施している」としたのは 88.2%だった。NRIでは、日本企業にとって「BCPとはハード設備のバックアップ戦略である」との認識が先行していると分析している。

中越地震での自動車会社と部品工場の話などあったので、社外のステークスホルダとの連携したBCPなども作らないといけないんですが、WorkingGroupとかでやるのって結構大変ですよね。

事業継続という最終目標を考えた場合、1社だけが対応していてもその目標が達成されることは難しい。製造業の場合は特にサプライチェーンのどこかの“歯車”が切れると、サプライチェーン全体に影響を与えることになる。つまり、「事業継続には取引先との協力体制が不可欠」だとNRIは言う。実際、同社は 2004年の中越地震を契機にBCPを作成した6社の事業所からヒアリングをし、得られた教訓して、サプライチェーンの中での事業継続の想定の重要性を指摘、さらにその課題として、冗長性とコストのバランスが必要とした。

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