「変化に強いシステム基盤の条件」(前編):ITpro

ITアーキテクトの手腕の見せ所。変化に強いような組み方ってのも大変ですけどね。

変化に強いアーキテクチャにするには,ITアーキテクトはシステムを一度分解し,今までと違う分類をすることが求められます。組み合わせを考え直して再統合し,変化に対応できるようにしていきます。分類するときに,共通化できるところ,専門化すべきところを見極めることが大切ですが,そのほか,できるだけ再利用することで早く対応すること,資源を共有して無駄をなくすことも大切です。

要件定義で業務共通コンポーネントを作ってやれば汎用的になるって話。でも業務共通機能が変わってきたら・・・。

まぁ、システム化する前に業務内容の方向性を統一させるのが一番なのかな・・・

要件定義から業務共通の機能部分を見付け出し,それを「業務共通コンポーネント」として抽出します。事業所によってルールが違うといったものは「業務固有ロジック」として,Javaで説明すると,同じコンポーネントになりますがクラス継承やメソッドを追加することで構成します。業務アプリケーションより下位のレイヤーは「システム共通コンポーネント」として実装し,そこには業務ロジックは含みません。つまり,業務共通コンポーネントは,複数のシステム共通コンポーネントを組み合わせ,さらに,業務ロジックを含んだものになります。
業務ルールに変化があった場合は「業務共通コンポーネント」や「業務固有ロジック」のみを,業務アプリケーションより下位のレイヤーが変化した場合は「システム共通コンポーネント」のみを修正すればよいので,修正範囲を局所化でき,変化に対応しやすくなります。局所化できることがポイントです。