東海道新幹線と東北新幹線、なぜ直通しない? 東京駅の複雑な「事情」 | 乗りものニュース
乗り入れ運転による遅延の影響の可能性のために直通運転を行わないとのこと。
東京駅で顔を合わせている東海道新幹線と東北新幹線。しかし線路はつながっておらず、直通運転もできません。ただかつて、直通運転の計画は存在しました。なぜ中止されたのでしょうか。
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東海道新幹線では1973(昭和48)年から1975(昭和50)年にかけ、レールや架線のトラブルによる列車の遅れや運休が多く発生していました。この状態のまま直通化を図ると、東海道新幹線の新大阪駅で発生した列車の遅れが、東北新幹線の盛岡駅まで影響を及ぼしてしまうかもしれません。
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そこで国鉄は1977(昭和52)年、基本的には直通運転を行わない計画に変更。直通運転のための線路を1本(14番線)に絞りました。団体列車など、運転日が限られる特別な列車に限り、直通運転を行うことにしたのです。
また、東海道新幹線と東北新幹線は使用する電力の周波数が異なるため、JR東海が保有している60Hz専用の車両では、東北新幹線へ乗り入れできません(東北新幹線は50Hz)。直通用の車両を別に用意しなければならないことも、消極的な態度を強める理由になったようです。
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