「日本版GPS“みちびき”本格始動で数センチ級精度の位置情報取得が可能」は本当か (1/2):ものになるモノ、ならないモノ(78) - @IT

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みちびき!もう4機構成なのか!

そのような折、衛星測位に関し、複数のアプリ開発者の、真偽に疑問符が付く言説に接した。それは、「日本版GPSが本格始動すれば、数センチの精度で位置情報の取得が可能」というものだ。当初は、なるほどそういうものかと思ってはいたのだが、何となく違和感がある。スマホの測位機能だけでそこまでの精度が確保できるものだろうか。そもそも、スマホのアプリにそこまでの精度が必要とされるのだろうか。
 というわけで、「数センチ級精度の疑惑」を晴らすべく、日本版GPS衛星「みちびき」を所管する内閣府一般財団法人衛星測位利用推進センター(SPAC)に出向き、話を聞いてきた。日本版GPS衛星は、準天頂衛星システム「みちびき」が正式名称だ。

「日本版GPS“みちびき”本格始動で数センチ級精度の位置情報取得が可能」は本当か (1/2):ものになるモノ、ならないモノ(78) - @IT

正確な衛星測位を行うためには、最低でも4機の衛星が可視状態でなければならず、その数は多い方がより有利になる。「みちびき」が4機体制になったことで日本の上空に常に3機の「みちびき」が「見え」、従来のGPS衛星との併せ技を行うことで、遮蔽(しゃへい)物があっても、より高精度な測位を実施することが可能だ。つまり、「みちびき」により、GPS衛星を「補完」することで精度を上げようという考え方である。

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