【コラム】 グーグルのモトローラ・モビリティ買収に関する5つの疑問 - Computerworld(情報元のブックマーク数)

なんと驚くべき展開・・・

米国GoogleのCEO(最高経営責任者ラリー・ペイジLarry Page)氏は、米国Motorola Mobilityの買収発表において、「Androidのエコシステムが活性化される」こと、そしてAppleMicrosoftといった競合による知的財産関連の訴訟リスクを回避することを狙いとして挙げている。
この戦略的買収は、Googleが特許訴訟に直面した場合には有効に機能するものと思われる。だが、まだ大きな疑問も残っている。長期的に見た場合に、この買収がその他のAndroidパートナー・メーカーにどのような影響を及ぼすのかだ。
ここでは5つの疑問を挙げてみたい。

http://www.computerworld.jp/topics/576/Google%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%83%E3%83%81/200543/%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%83%A2%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%93%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E8%B2%B7%E5%8F%8E%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B5%E3%81%A4%E3%81%AE%E7%96%91%E5%95%8F

お買い上げー♪

えらいことです。Google が Moto ことモトローラ・モビリティを買収します。モトローラ・モビリティは今年はじめ旧モトローラが二分割されて出来た、モバイル部門のほう。スマートフォンを作っているモトローラです(もうひとつは業務機器やネットワーク機器などを担うモトローラ・ソリューションズ)。買収計画は両社間ですでに合意に達しており、買収額は12日付け終値に63%ものプレミアムを上乗せした、1株あたり40ドル。総額で125億ドル。1ドル80円でちょうど1兆円。これまで数々の買収劇を演じてきた Google ですが、今回は YouTube や Double Click、AdMob といった過去の事例も霞むほどの超大型案件です。

両社の関係を振り返るなら、Android ブームの火付け役となった Droid をはじめとして、最近では初の "Honeycomb" タブレット Xoom など、GoogleAndroid 戦略の中でモトローラが重要な役割を示してきたのはご存知のとおり。家庭用端末やビジネス向けのビデオソリューションなど、今後 Android が開拓していくであろう分野でモトローラは強みを持つ企業でもあります。また、各社の歓迎コメントに「Androidエコシステムの防衛」が含まれていることからも分かるように、マイクロソフトやアップルから知財面での攻勢を受ける Google / Android にとって、モトローラを傘下に加えることは知財ポートフォリオ面での大きな強化にもなります。

買収によって Google は自社ブランドで Nexus シリーズを展開するだけに留まらず、自社グループでデバイス製造まで担えるようになりますが、同社いわく「Androidをオープンプラットフォームとして推進するという約束に変化はない」とのこと。モトローラはあくまでGoogleからは「切り離したビジネス」として Android ライセンシーのひとつに留まり、Android は引き続きオープンで他メーカーもウェルカムの姿勢を保つ計画です。プレスリリースでも、多くのハードウェア・パートナーが Android の成功に貢献してきた、今後とも Google / モトローラはパートナーをサポートしていく、とパートナーありきを強調しています。

更新:Google、モトローラ・モビリティを買収へ。総額125億ドル - Engadget 日本版

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