Microsftが開発する新実験OS「Barrefish」、ソースコード公開 | エンタープライズ | マイコミジャーナル(情報元のブックマーク数)

マルチコア時代の実験OSをMSとチューリッヒ大学が共同で作っていて、ソースが公開されたとのこと。

Microsoft Researchとチューリッヒ大学が共同で開発に取り組んでいる実験目的の新OS「Barrelfish」のソースコードが公開された。Mercurialリポジトリを経由しての取得が可能。
Barrelfishはメニーコア時代におけるOSの新設計を模索する取り組み。ヘテロジニアスなプロセッサ構成にも対応するなど興味深い設計になっている。システムのほとんどがC言語およびアセンブラで開発されており、MITライセンスのもとで公開されている。
開発は2007年10月からはじまっており、当初はx86プラットフォームを対象としていた。現在ではほかのアーキテクチャへの移植も進められているという。OSの開発と同時に非同期プログラミングモデルの模索やパラレルファイルシステムの開発なども行われている。
Barrelfishの特徴は「マルチカーネル」と呼ばれるカーネルモデルを採用している点にある。既存の主要OSの多くが共有メモリを基本的なモデルとしているのに対し、Barrelfishでは「OSノード」がコアに対応して動作する。アプリケーションはOSノードに結びついて動作する。コアごとにOSが動作しているようなモデルといえる。状態データを共有する代わりに、メッセージで状態データのコピーを実施する。OSノードごとに独立しており、OSノードが利用するCPUが同じアーキテクチャである必要がないという特徴もある。

http://journal.mycom.co.jp/news/2011/07/14/015/index.html

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