Hadoop専用機「リンダ」を解剖 - サーバー新潮流:ITpro(情報元のブックマーク数)

NTTデータのLindaを分解して中をみちゃおう記事。

NTTデータの「Lindacloud(リンダクラウド)」は、「Hadoop」に最適化したハードウエアを同社が自ら設計・製造したアプライアンスサーバーだ。機能をそぎ落として、低コストと低消費電力を追求したハードウエアは、大手クラウド事業者が使うサーバーによく似ている。Lindacloudが象徴する、サーバーの新潮流を探った。
Lindacloudが搭載するHadoopは、分散バッチ処理プログラムを開発するためのミドルウエアだ。複数のサーバーにデータを分散保存してバッチ処理を実行し、結果を集約するという機能を備える。

Hadoop専用機「リンダ」を解剖 | 日経 xTECH(クロステック)

Hadoopに最適化して集積させるために、クアッドコア+8GBメモリ、1THDDで消費電力を半減させたらしい。

Lindacloudの最大の特徴は、Hadoopに最適化したハードをNTTデータが自ら設計・製造したことだ。同社の角野氏は、「Hadoopに適したサーバーが市販されていなかったことから、ハードの自作を決断した」と語る。
Hadoopは、プロセッサ数とハードディスク台数に比例して、性能が向上する。ラックにより多くのサーバーを搭載し、集積度を上げる必要がある。しかし集積度を上げる際には、消費電力がネックになる。「日本のデータセンターの多くは、ラック1台当たりの最大供給電力が3kW〜4kW程度」(角野氏)。標準的な1Uサーバーは、240W程度の電力を消費する。ラック1台につき、10〜15台しかサーバーを搭載できない。
それに対してLindacloud用サーバーユニットは、1台につきクアッド・コア・プロセッサを1個、8Gバイトのメモリー、容量1Tバイトのハードディスクを4台搭載し、消費電力は110Wだ(写真)。標準的な1Uサーバーに比べて2倍の台数をラックに搭載できる。

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ここは、Hadoopの強みですな。

エンタープライズサーバーに欠かせない冗長化電源や、RAIDコントローラーなども、Lindacloudは省いている。耐障害性は、ハードではなくソフトで実現する。

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保守も簡単

Lindacloudの保守サービスは、故障したユニットをユーザーが取り外して、NTTデータに送付する「センドバック」だけである。

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逆にいえばだれでも作れるハード。

Lindacloudは、ハードのスペックを絞り込むことで、低コストと低消費電力を追求している。パーツはすべて、東京・秋葉原のPCパーツ店で調達し、特別なハードは使っていない。

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はてなも同様のハード。

吉田氏が自作する「marqs-60」(図4左)は、高さが1Uで、奥行きは通常のサーバーの2分の1。ラック1台に60台が収納可能。Core 2 Quad Q9550sを1個と、8Gバイトのメモリーを搭載し、消費電力が約100Wである点が、Lindacloudと同じだ。

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