情報セキュリティと私たちにできること(TechNet セキュリティ ニュースレター)

お久しぶりです。みっきーさん。

独立行政法人理化学研究所の渡辺と申します。以前いくつかのセキュリティ コミュニティ活動を行っていた際に使っていた犬のみっきーなどのハンドル名の方が知られているかもしれません。そのほかにも書籍の執筆や、セキュリティキャンプの講師などの活動をしておりましたが、現在は本業がすこしだけ多忙なためコミュニティ活動は休止中です。

一人一人の心がけ、情報セキュリティに関するちょっとした一言で広げていこうというのが大切。

安全・安心な情報システムのために

安全・安心な社会を実現するためには、技術、人両方からの対策が必要である事は、先に書いたとおりです。メーカーやベンダーの方々は、今後も分かりやすく簡単に利用でき、さらに安全・安心な情報システムの開発を目指すことでしょうし、そうあることを期待します。そして情報システムに関わる全ての方は、日頃からセキュリティを理解し、そして人にも理解してもらえるよう心がけてください。

普段の生活の中で情報システムに接するとき、セキュリティを意識して「これは安全なのだろうか」と自然に考えるように心がけて欲しいと思います。そして何かのきっかけに恵まれた時に、他の人にもセキュリティをアピールしてみましょう。たとえば家族の誰かがオンラインショッピングを利用しようとしていたのなら、「カード番号を入力するなら、ブラウザのココに鍵マークが出ているか確認すると良いよ」とか、P2P 型ファイル シェアリングソフトを使おうとしている友人がいたなら、ウイルスには気をつけるよう声をかけるなどです。そうやってちょっとした何かを、より多くの人が続けてゆけば、時間はかかるかもしれませんが、社会道徳や交通ルールと同様に、セキュリティのルールを守って当たり前といった認識がすべての人々に備わる日が来るでしょう。そうすれば、私たちにとって情報社会は今よりもずっと安全・安心な物に変わるはずです。

screenshot