Trend Micro Security Blog ≫ アーカイブ ≫ 悪用されるアプリケーションの脆弱性に関する傾向分析

ripjyr2007-11-02

久々にTrendLabo改心のBlog記事。

昔からPDFはウイルスに利用されるよと言われ続けていましたよね(2004年ごろから)

例外事項としてPDFファイルはウイルス添付メールに悪用されうるファイルタイプとして潜在性が推定されており、危険性が懸念されていました。
 2007年8月27日付けウイルスニュース(* 注釈2)での解説にあるとおり、PDFファイルが現在の業務に占める割合を考慮すると、簡単にブロックすることのできない背景が潜在性の推定要因でした。
 今回の「EXPL_PIDIEF」ファミリによる攻撃事例は潜在性を立証する事例となりました。

企業で標準ソフトでライセンスされているもの、またフリーソフト、CVSSが6.8ポイント以上ってのがキーワードみたいですね。

じゃーどういうソフト?
ATOK、SAP、Notesそんな感じかな。

今後、どのようなアプリケーション、脆弱性がウイルスによる危険にさらされる可能性があるのでしょうか。

今後の傾向を予測するべく、上記リストから読み取れるアプリケーションの特徴についてあげてみましょう。

* 企業において標準利用が定められているライセンスアプリケーションである。
* 企業において不正ソフトウェアと設定されておらず、利用者の判断で利用できるフリーソフトウェアである。
* 共通脆弱性評価システム CVSSのレーティングが 6.8 ポイント以上である。

 今回はさらに、各脆弱性の[概要]/[想定される影響](* 注釈3)についてテキストマイニングを実施し、頻出用語について分析を行いました。
 その結果、注目すべき頻出単語として、次のキーワードが浮かびあがってきました。

* 任意のコード
* 第三者によって細工
* 権限

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