第42回 一抹の不安が引き起こす大きなトラブル―それがなくならない理由 (企業Webサイト制作現場の“非常識”):NBonline(日経ビジネス オンライン)
システムを作っていて、あのあたりはそういえば、、、ちょっとテストが足りなかったなぁ、とかいう不安要素が結構的中するんですよね。
そういう時は、トラブルが起こったときに「あっ!」ってわかるのですが、大規模で開発している場合は不安要素が連携するので難しいんですよね。
そもそも、システム屋さんの仕事は、不首尾があると必ずトラブルに結びつくので、いい加減なことは許されないのが大原則である。そうはいっても、「トラブルなど起こるわけはない」と胸を張るには、少し「不安の種」が残る――このパターンは意外と多い。だからこそ、「次は・・・」と心配になってしまうわけだ。
ITproの報道によれば、12日のトラブルは「自動改札機側が異常と判断して、起動できなくなった」らしい。もしかすると、日本信号のシステム屋さんにとっては、「不安の種」が現実になってしまった最悪の結果だったのかもしれない。部外者が興味本位でウンヌン語るのは失礼なのだが、「自動改札機側が異常と判断して」という報道が事実とすれば、まったく意外で突然のトラブルではなかったような想像もできる。
○○のシステムだから、少しくらい大丈夫という考えがそうなったのかもしれませんね。
システムに「絶対の完璧」はない。正直なところ、大なり小なり「完璧に対処しきれたかどうかの不安」が残されている。それが悪い方向で現実になったのが、10月12日に起きた自動改札機のトラブルではないだろうか。
形の無いものなので、ついつい心配して色々考えますが、顧客の要求とは違うものだったりしますよね。
システム屋さんというのは、心配しすぎるぐらい心配する。「1000人が同時にアクセスしたら」とか「1000人が同じタイミングで送信ボタンをクリックしたら」など、ありとあらゆる想定を考えるものだ。また、「バックアップが壊れた際のバックアップ」や「サーバー監視サーバーの監視方法」(ちょっとジョークっぽいですが)など、第三者には「やりすぎだよ」と思うくらい慎重でもある。